やる気
今日は月曜日授業となり、1年生は7時間授業でした。
先に2年生が到着し、練習を開始しました。
火曜日の練習では、「静かな練習」でした。
コートに響くのは、ボールを打つ音とシューズが擦れる音だけ。
活気がなく、どこか淡々と時間が過ぎていくような感覚。
練習が終わってから、2種類のやる気と仲間の大切さについて話をしました。
内側から湧き出るやる気(内発的動機付け)
これは、「テニスが心から好きだ!」「もっと上手くなりたい!」という、自分自身の内側から生まれる純粋な情熱や探求心です。
誰に言われるでもなく、行動そのものが楽しく、喜びを感じられる状態。
これが、最も強いエネルギー源です。
外からの刺激で生まれるやる気(外発的動機付け)
「指導者に褒められたい、怒られたくない」「試合に勝ちたい」「あのライバルには負けたくない」といった、外部からの評価や報酬、競争心によって生まれるやる気です。
即効性があり、短期的な目標達成には非常に効果的です。
一般的に考えれば、「内側からのやる気」こそが素晴らしく、受け身な「外側からのやる気」は少し劣るように感じられるかもしれません。
しかし、どれだけテニスが好きな選手でも、どれだけ高い目標を持っている選手でも、365日ずっと内側からのやる気に満ち溢れているわけではありません。
ときには気持ちが落ち込んだり、前向きになれなかったり、身体が重く感じたりする日もあるはずです。
人間ですから、それはごく自然なことです。
そんなとき、心を再び奮い立たせてくれるのが、実は「外からの刺激」なのです。
互いの「悪い部分」を補い合うのがチーム
もし、チームの中に一人でも「内なる情熱」に溢れている選手がいたらどうなるか
その選手のひたむきなプレーや、ボールを追う姿勢は、周りの選手の目にどう映るか
「あいつ、すごいな。俺も頑張ろう」
その姿は、まさに最高の「外からの刺激」となり、沈んでいた他の選手の心に火を灯します。
逆に、チーム全体が沈んでいるとき、誰かが絞り出した「ナイスプレー!」の一声が、全体の雰囲気をガラッと変えることもあります。
その一声がきっかけとなり、連鎖的に声が生まれ、活気が戻ってくる。
その活気という「外からの刺激」が、個々の選手の「内なる情熱」を再び呼び覚ますのです。
つまり、「内側からのやる気」と「外側からのやる気」は、どちらが優れているというものではなく、互いに影響し合い、足りない部分を補い合う関係なのです。
そして、その架け橋となるのが、共に汗を流す「仲間」の存在です。
静かな練習は、変化のチャンスかもしれません。
もし、練習の雰囲気が静かだと感じたら、もし、自分自身のやる気を感じられない日が来たら。
それは、誰かが「刺激」を待っているサインなのかもしれません。
そして、仲間の誰かから「刺激」をもらうチャンスなのかもしれません。
自分から声を出す。仲間の良いプレーを全力で褒める。ただ、ひたむきにボールを追ってみせる。
そんな小さな行動の一つひとつが、チームの空気を変え、仲間の、そして自分自身の心のエンジンを再点火するきっかけになります。
私たちは一人では完璧にはなれないからこそ、チームとして支え合い、高め合っていけると思っています。
明日も応援よろしくお願いします!!